中国のキャッシュレス化から中国人のトライ&エラー精神を学ぶ
「キャッシュレス先進国」
以前中国のキャッシュレス化[会計に現金を使わず携帯のQRコードで払う]について特集をしましたが、
富士通総研でも「加速する中国のキャッシュレス社会ーフィンテックがもたらす可能性ー」として特集を出しています。
中国メディアによると都市部での普及率は90%に上り、日本の6%と比べてかなり利用割合が多いことが分かります。
中国は日本とは違い偽札や自販機が紙幣を読み取りにく等の問題があり、電子決済が広がりやすい下地があったとは言え、やはり中国人の新しいものに対する寛容性・トライ&エラー精神が感じられる社会変化だと感じます。
日本人が電子マネーを使わない理由は「安全性に対する不安」であり、正直私自身当初は不安に思っている部分がありました。ただ一度使ってみるとその利便性に驚かされ使わずにはいられなくなります。
「中国人のスピード感とチャレンジ精神」
何事に対してもそうですが、日本人は保守的過ぎて新しい物事に対する理解や挑戦に対して必ずしも肯定的ではなく、それが日本の成長を阻害しているように感じて仕方ありません。
中国ビジネスに関わったことがある方なら「中国ではスピードが大事」と言う話を聞いたことがあるかと思いますが、中国では何か思いついたらあまり先のことや懸念事項について深く考えずに行動します。
日本であれば新しいアイディアが出てもそれについて色々と検討していく過程でリスクが気になり出し結局動けなくなってしまいます。
確かに中国が後先考えずに始めて後で頓挫したり問題になることが多いのは事実です。
ただ、日本人も慎重になるだけでなく決断する時は決断し、後から起こる問題は気力で乗り越えれば道は開けます。
世の中で偉大な功績を残している人は自身の現状を大きく超えた目標を設定し、それらを気力で達成したものだと思います。また戦後の復興~高度経済成長時代の先人は商機を求めて積極的に海外に出て行ったものだと聞いますが、今は既に発展・安定した日本で何の不自由もなく生活ができるため海外志向はますます減ってきているように思えて心配です。
是非日本人も安定を求めるばかりでなくチャレンジ精神を忘れずにいたいものです。