中国語は中国語だけ使って学ぶ! 学習方法選択のコツ!
日本語を使って外国語の勉強をしてはならない!
貴方は学生時代に英語の勉強をする時に何語を使って勉強しましたか?
例えば「Apple」という英単語を理解しようとする時、どうしましたか?
日本語の「りんご」を使って説明を受け意味を理解したのではないでしょうか。
語学習得にあたってこの方法はNGです。
正しい方法はりんごの絵を見せるか、英語の他の語彙を使って間接的に説明するかです。
「 fruit 」と「 red 」から連想させます。
※イチゴも赤いフルールですから100%は分かりませんが。
日本語の「りんご」を使って「Apple」を理解しているなら、この教育方法は「間接法」であり、
絵や他の語彙から理解しているなら使って勉強しているなら、「直接法」になります。
☆間接法
皆さんが子供の時に学校で勉強した英語の授業、先生は日本語で皆さんに説明しましたよね?
覚えようとする言語以外の言語を使って勉強する(日本語で英語を勉強)、これが間接法です。
〈 間接法の利点 〉
・日本語で説明してもらえるので理解が楽であり、 特に抽象的な概念や文法の説明をするときにはより有効。
・語学学習の初期から正しく言葉・意味・発音方法を教えてもらえるので、中級以降での修正の可能性が下がる。
間接法の欠点
・外国語の勉強をしているのに常に日本語で話すので、言葉が話せるようにならない。 口語の上達スピードが遅くなり、同時に聞き取り能力も上達しない。
・頭を使って相手の話・相手の言いいたいことを理解しようとする考えが姿勢が身につきにくい。
・言語の仕組みや文法の理解に重点がいきがちで勉強がつまらなくなり意欲が低下する。
語学学習の魅力である「外国人と話せた!!」という喜びが味わえない。
☆直接法
覚えようとする言語のみで学習をすすめる。日本語が全く話せないアメリカ人に英語を教わるなど。
〈 直接法の利点 〉
・授業を全て英語で行うので耳が慣れ、耳から繰り返し聞くことで脳にインプットされ話す能力も向上する。
・会話能力の上達が早いので自分の成長を感じられ楽しく学習意欲を保ちやすい。
・相手の言いたい事が何なのかを限られた情報の中から考えなければならないため学習の過程で頭を使う必要がある。
それが実際に外国語を使って外人と会話をする際のよい経験となる。
直接法の欠点
・説明の意味が理解しにくい。⇒「Apple」であればリンゴの絵を見せれば理解できるが、絵で表せない概
念はうまく伝わらない。
・正しい発音の発声方法のコツを覚えやすい。
⇒ 外国語には日本語の五十音では表現できない音があり初級者には難易度が高い。
特に日本人にとっての中国語の難しさは発音にあり、いくら中国語が上手な日本人の先生でも
中国人の発音と比べれば多少の癖があり、完璧な発音は外国人には難しい。
間接法と直接法のどちらを選んで学習するべきか
・直接法が語学学習の王道!
「直接法」で学習するべきです。多くの日本人が義務教育で英語を習ってきたのに英語を話せないという日本の現状が間接法が失敗することを証明しています。
私は日本語教師をしていた事があり、多くの中国人学生に日本語を教えました。学校に入る前の学生のレベルは人それぞれですが、会話が出来てこちらの話の意味も理解できるのは日本のアニメや漫画が好きで実際に日本語を沢山聴いてきた学生でした。
学校で使う文法を説明した教科書を使って学習してきた学生に会話のできる人はほとんどいません。
直接法は人間が産まれてから成長していく過程で母語を習得していくのと同じ方法であり、これは既に話せる人の話を聴くことによって真似して覚えるものであり、人間の本来の語学習得過程に合致するものです。 文法的な語順や言語のシステムを理解しようとするものではありません。語学能力を計る試験制度の問題が大きいとは思いますが、テストのための文法の勉強を行っても会話ができるようにはなりません。
どうしても文法を勉強したい場合 試験対策
面接などの場で自分の中国語の能力を示す方法は実際に話して聞かせるか、語学試験の結果をみせるしかありません。
中途採用の面接であれば一般的には試験官にネイディブの中国人が同席して、こちらの中国語力を確かめるので語学試験に合格している必要はありませんが、あなたが新卒であり多数の人が企業に応募する中では面接の前に書類選考で語学試験の結果を提出する必要があると思います。
その場合でもまずは会話の上達を目指してください。実際の会話ができるようになれば
テスト問題と普段自分が話している言葉とを比較して違うと感じられるため、文法問題もある程度解けるようになります。
但しこの逆はあり得ません、文法の解説を重視した教科書の見て学習した学生は、
どんなにレベルの低い会話であっても意味を聞き取れません。
なぜなら聞く練習はしていないからです。
語学学校選び
日本で語学を勉強する場合は難しいかもしれませんが、先生は日本語の話せない人を選んでください(話せる人しかいない場合でも直接法に理解のある先生)、現地で勉強する際は学校によっては日本語で指導できることをPRする学校もありますが、
「中国語だけで中国語を勉強する」ことの重要性を分かっている学校を選んでください。
先生の中には日本語を使って説明したがる人もいますが、このような人はプロではありません。
一流の語学教師は「いかに学生により多く中国語を話させるか」を考えているものです。