なぜ世界No.1のトヨタが中国でフォルクスワーゲンに勝てないのか!
《 2017年の上期の自動車メーカー販売台数 》
1,フォルクスワーゲン 145万台
2,ホンダ 65万台
3,トヨタ 57万台
4,ビュイック 55万台
5,長安(中国メーカー) 53万台
6,日産 47万台
世界のあらゆるメーカーがしのぎを削る中国市場で圧倒的な強さを誇っているのが、フォルクスワーゲンです。トヨタは3位でしかなく大きく水をあけられています。 常に世界販売首位の座を競い合っている2社ですが、トヨタは中国では必ずしも販売が伸びていないのです。
因みにフォルクスワーゲンは売上の欧州と中国で40%ずつ販売し、アメリカでは10%にもなりません。
対象的にトヨタは日本とアメリカで25%ずつ販売し中国は10%程度、残りは欧州などでの販売となります。
ではなぜ世界でこれだか売れているトヨタが中国では弱いのでしょうか。
トヨタは以前中国進出の誘いを時期尚早とみて断った
1972年に鄧小平の指導下で改革開放が進められた中、経済の急成長を続けていた日本の財界に中国進出を勧めていましたが、情勢が安定せずとても販売が見込める状態でなかった中国に進出するのは時期尚早としてトヨタも誘いを断ってしまったのです。
時は流れ1990年、日本経済は力を落とし始め国内での販売台数が伸び悩んでいくなか活路を求めて中国進出を打診したものの、中国の回答ははっきりしていました。
「以前我々が誘ったときに断ったのに今更何を言うのですか?」
これは今でもずっと尾を引いているのです。
逆にまだ中国に力がなかった時にフォルクスワーゲンは誘いを受けて進出しました。
先を見通して早期に進出したこの決断が現在まで続く圧倒的なフォルクスワーゲンの強さとなっています。