外国人の就労ビザの取得難 「収入の低い外人は要らない!」
《 収入の少ない、技術のない外人は中国に来なくてよい 》
2017年から中国での就労ビザの取得が急激に難しくなりました、
特に上海や北京などの大都市では顕著です。
ビザ発行基準の改訂当時は《就業外国人をランク分け》として騒がれたのですが、外国人を
所得や学歴なので点数評価し点数の低い人材には中国に来てもらう必要はないということなのです。
とにかく一番不利なのが「大卒」ではない外人で、これに該当してしますと審査が厳しくなります。
会社の上司にも高卒がいたのですが収入が最低ラインを超えていたので、最低限の所得税が入るということで3か月程度の時間を要したもののなんとかビザがおりました。
《 どうして外国人を排除する 》
①中国も沿岸部の大都市を見れば完全な先進国のようにみえる発展を遂げた。
以前は外国からの技術を得て国の技術力を高める必要がありましたが、もう海外に頼らなくても自立できると考えているのです。また外国人一人が中国人10人分の雇用を奪うとも言われており、自国民の雇用を守る政策でもあります。
②中国人富裕層が増えた半面、相対的に外国人が富裕層ではなくなった。
またアフリカなどの貧困国からくる外国人が増えた。
アフリカなどの途上国から見ればまさに中国は経済面で将来性のある稼げる国とみられているため、
多くのアフリカ人が特に広州などの南に集まってきている。但し貧困国の外人が増えるというのは治
安の面で良くないし、政府も歓迎していない。
《 今後の傾向 》
ビザ取得代行業の中国人の見解では、中国政府が在中外国人を減らそうとしているのは明確であり、
今後も何かしらの方法を考えてくるとのこと。
この代行業の社長はビザ取得商売の先細りを考えて他の業界への転換も模索している。