中国はあらゆるサービスに口コミが書けるし 口コミの影響力が大きい
中国では日本以上にスマホが日常生活に入り込んでおり、同時にあらゆるサービスに対して口コミ・評価記載ができるようになっており、評価を受けた側にとって大きな影響を与えます。これが消費者にとってより良いサービスの提供者を選ぶ基準となり、またサービス提供者も評価が上がれば自分の所得が上がることになるため、サービスの質を上げるよう心がけることに繋がり双方にとって利益をもたらしています。
始めはレストラン紹介アプリで始まった口コミ&評価システムですが、今では色々な業界に広がっており、人の評価をみて購入を決めることが出来ます。
《 口コミ採用の業界 》
①タクシー
スマホアプリの配車サービスを使ってタクシーに乗車した場合、下車後に評価をつけるようなっています。
このように5段階評価にて☆の数を選び、それぞれ理由を選びます。
例えば☆☆☆☆クラスならこんな選択肢から選び、加えてコメントを書くことができます。
[運転が少し荒い] [最終目的地についていない] [車内が汚い]
[道をよく知らない] [態度が悪い] [運転が遅い]
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これが最低評価の☆クラスならこんな選択肢になります。
[態度が非常に悪い] [最終目的地についていない] [タクシー代を過剰に取られた]
[危険運転をされた] [車内が汚くて気持ち悪い] [車のナンバーが一致しない]
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因みに☆☆☆☆☆の場合、何が良かったのかを選ぶことになります。
この☆の数の平均値が、運転手Aさんは☆4.8点、運転手Bさんは3.8点などと表示され成績として残るのです。
タクシー利用が車がアプリを起動して目的地を入力後に付近を走っているタクシーに利用客の情報が流れるのですが、
☆評価の高い運転車は優先的に利用客情報が配信されるため、自分の乗せたい利用客を早く選べるようになります。
この効果は運転手に大きな効果を与えるようで、運転手によっては下車時に「5☆評価を選んでくれ!」なんて頼んでくる人もいます。評価は利用客が自分の判断で選ぶものなのでそういう運転手は嫌いですが。。
②スーパー
ECショップで有名な「アリババ」が経営しているスーパーがありますが、このスーパーでは野菜に評価をつけることが出来ます。
この画像はアスパラガスに対する評価です。自分の購入した全ての商品に対して個別に評価の記載ができます。
このスーパーは実店舗での販売もしていますが、配送もしているため実際に見て買えない配送客にとってアプリ上の評価システムは大切な情報源になっています。
③ホテル
こちらは日本でも以前からありますが、ホテル予約サイトから利用した場合は後日評価を書くことができます。
因みに少し前に南京のヒルトンホテルで3つ星評価を付けたらホテルが電話が来て「3つ星では低いから口コミを消してくれ!」と削除依頼がきてびっくりしました。( ゚Д゚)
評価ができるシステムは凄いものの、それを扱う企業や人の人間性の低さにびっくりでした。
中国はスマホ決済によりスマホの重要性が大きく向上しましたが、今後もあらゆるサービスをスマホを通じて購入するようになっていくでしょう。それによって他社の口コミを見ることができ、消費者にとってもより環境が出来ていくことだと思います。