中国企業の欠点① 自社の売りを持たずに注目業界に群がる

中国の国際的な立場が高まり、経済面や企業の競争力でも力を増してきていますが、そんな中で今回は中国でよくある典型的な失敗例であり多くの中国企業に共通して言える欠点を紹介します。

《 注目の新分野に多数の企業が群がり価格競争に陥り、そして潰れる 》

数年前の太陽電池パネルブームや、今で言う電気自動車に使われるリチウムイオン電池のように世間の注目を浴びており、今後需要が増えると予測される業界に多くの企業が参入します。

参入企業が多過ぎるため激しい価格競争が起こり、利益が出ずに結局数年のうちに衰退していくというものです。

中国でも国際的競争力のある優秀な企業が生まれているのも事実ですが、大体数の中国人の考え方として「純粋に自社の製品の品質・競争力を向上させて、良い製品を社会に提供していこう」とする考えて方は少なく、「製品の製造設備に投資して儲かる物を真似てお金を稼げればそれでいい」とする考え方が多数を占めます。

これは幼少期からの教育レベルの低さや素養の低さがそうさせてしまうのか、或いは今でも地方都市の大多数の中国人庶民の暮らしぶりは必ずしも楽ではないことから、金銭面での欲望が強いのか定かではありませんが、「お金を稼ぐことがが第一!」であり、その手っ取り早い方法が注目されており成長している業界です。

ただ単に製品を作ればいいと言う考え方は製品の品質を上げられずに、安かろう悪かろうが蔓延しますが、元々品質の追求は頭にありません。

以前泰州にクーラーなどを手掛けるある家電メーカーがありましたが、売れそうなあらゆる分野に手を出した挙句本業が何なのかも分からなくなり今ではその会社の製品はほとんど目にしなくなりました。

世の中の流れに流されるのではなく、企業の軸になる製品を定め、軸製品の競争力を高めることで企業価値を高めていくべきだと思います。

 

 

 

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