お客さんはとは友達になる!ビジネスはその次!
中国人にとってビジネスで知り合った人も友人!
例えばあなたがメーカーの営業で代理店と一緒営業活動をしているとします。
日本人であれば代理店の方はあくまでビジネス上だけの関係であり、
食事に行くことはあるでしょうが、それ以上の付き合いはあまりしないと思います。
また仮にその人が会社を辞めても付き合いを続けますでしょうか?
答えは No でしょう。
きっと後任の担当者と今まで通りビジネス上の関係を続けます。
ただこれでは貴方の会社の製品によほど優位性がない限りは積極的な販売はしてくれませんし、お客さんの紹介なども限られてきます。
なぜならパートナーはあなた個人との友人関係の構築を意識できないからです。
中国ではプライベートの友人とビジネスの友人を区別しない
中国に対しては拝金主義の蔓延や金のために人を騙したりすることが日本以上に多いことも事実です。但し一般的な常識を持った人の考え方としては「まず友人になり、ビジネスの発展はそこから先に起きるもの」と考えられています。
よってその人が辞めたり、会社の方針変更などで相手の会社との取引が難しなった場合でも個人対個人の関係は続いていきますし、この個人の繋がりの連鎖が会社外でのコミュニティを形成していき、結果的に友人やそのまた友人からの紹介でビジネスチャンスが巡ってくるのです。
日本人の会社に対する考え方も徐々に変わってきているとは思いますが、今でも多くの日本人にとっての会社とは「自分を含めた家族の人生を預け、人生に多大な影響を与える船であり、安易な乗り換えはできない」ものだと思います。
ただ中国人にとって会社とは「たまたま縁があって一時的に乗っている船に過ぎず、いつでも乗り換えられる」ものに過ぎません。
よって会社を通して物事を判断するのではなく、個人の人間性と個人との関係性を重視します。 商品のクオリティやその説明、所属する会社の規模で相手を判断するのではなく、人としてどれだか信じられるかが物を言います。
雑談や友達付き合いをして仲良くなれば良い
説明が長くなりましたが、中国市場開拓に当たっては「商品を販売する・ビジネスでの結果出す」を前面に出すのではなく、まずは世間話やプライベートの話を通じて友人になればいいのです。
中国人は日本人より現実的ですから、相手も自分の利益を上げたいことや自分の目的は分かっています。ただそこには触れずに直接的には仕事と関係ないような人も含めて色々な人との友人関係を広げていくことが結果的にビジネスでの成果を出すことに繋がります。
例えば一般的な日本人の感覚としてはプライベートの場で知り合った人や友人に対して、仮にその友人が自社製品の潜在顧客だとしても自社の商品のPRをしたり、営業訪問に行きたいと申し出ないでしょう。
それは日本人がプライベートを分けて考えるからだと言う事になりますが、
なぜ分けて考えるのかと言えば、人は自分の利益のために近づいてくる人を警戒するし、近寄られても嬉しくないものだからではないでしょうか。
あなたはあなたと近づくことで得られるかもしれないお金のために近づいてくる人を友達にしたいと思いますか?
中国人はプライベートを仕事を分けて考えません、ここは誤解を生みやすいと思いますが、これはプライベートで知り合った相手であれ、ビジネスの場で知り合った相手であれ関係なく友人として付き合うということです。
もちろん中国でもビジネスでの利益を主眼においたコミュニティは沢山ありますし、そこで自分の商品をPRするのですが、上記の習慣・考え方を頭に置いた上で中国人との輪を広げていった方が良いと思います。