中国市場開拓における心構え 中国人パートナー
《 中国で成功している日本企業は必ずしも多くない 》
ここ数年で東南アジアへの移転が進んではいますが、2016年時点で中国には約14,000社が進出しており拠点数で30,000拠点を超えます。これは日本の全海外進出拠点数の45%を占める最多企業数です。第二位のアメリカは約8,500拠点で12%と日本の中国に対する投資額が巨額に上っていることをうかがわせます。
ただ実はその中で継続的に利益を上げられている会社は必ずしも多くないのです。
私の友人に会計事務所に勤めている人がおり、その人から聞いた話では利益が出ている会社は半数程度に過ぎないとの事です。
中国は巨大な市場として注目されていますが、この会計士の言葉から決っして簡単に開拓できる市場でないことが分かります。
あなたがサラリーマンであった場合、会社の方針や経営者の考え方・或いは会社の製品の中国での優位性・ブランドの知名度などあなた一人の力ではどうにもならないことが多いと思います。
かく言う私もその一人ですが、中国市場開拓を目指す営業個人として何をすべきか個人できることを少しだけ書いてみようと思います。
《 優秀な中国人パートナーを見つけてよい関係を築く 》
あらゆる国のメーカーが中国市場を狙っており、似通った製品が溢れる中で、営業マンとして何で他社との差別化をして自社商品を売るのかと言えばやはり中国人の考えを理解・尊重し中国人パートナーとの良好な関係構築をすることに尽きるのはないでしょうか。ここでは中国人との接し方について簡単にまとめてみたいと思います。
1,あまり堅苦しい敬語・礼節は避け友人としての付き合いをする。
⇒中国語には敬語があまりないですし、接していてもブレンドリーです。
日本人同士であればお辞儀をして恐縮な面持ちでやり取りをしますが、それでは距離感が縮まりません。
2,少なくとも毎月必ず顔を出す。
⇒日本からの出張ベースでは必ずしも頻繁に会うことはできない、法人或は事務所を設立して顧客といつでも会える距離感が大切。
それでも毎月必ず2週間は滞在するというのなら出張ベースでもいいかもしれませんが、中国を理解するという意味で住んだ方が良い。
3,酒を飲まなくても友人関係は作れる。
⇒必ずしもお酒を飲まなくても仲良くなれます、お酒を飲めた方がいいに越したことはありませんが、
呑めなくても友人関係は築けます。