中国語スキルの学習費用と収入への影響
今回は中国語スキルを身に着けることでどの程度ビジネスチャンスが増え、
待遇改善に繋がるのか私自身の経験をもとに考えてみます。
中国語スキルと会社員としての待遇
・中国語レベル
・単独で中国企業にTELアポをかけられる。
・PPT資料を見せながら技術的な説明が可能。その他メール対応なども可能。
・収入の差
日本で地方都市に本社を置く中小企業の中国駐在員として中国にて勤務。
国内勤務の国内営業担当と比べれば200万円/年の増額。
また所得税が支払いが免除されたり家賃も会社が全額負担してくれるため、
貯蓄という意味では大きく差が出る。
・勤務中の負担
客先からの要望書を受け取っても専門用語などは翻訳する必要があり、
意味の理解に時間がかかる。
日本側の常識とは違った中国独自のビジネス習慣があった場合に日本側はなかなか理解してくれない。
・費用対効果
想定 社会人が一度退職し1年間留学した場合
留学費用 1,300,000円~2,000,000/年 ※地域や寮費によって差がある。
効果的に勉強ができるかどうかにもよりますが、全くの0レベルから始めた場合1年でビジネスレベルになるのは厳しいですし、留学ではビジネスレベルには達せられないと言っても過言ではありません。
理想は1年留学してその後現地企業で働くのがよいでしょう。
仮にですが、完全なローカル企業で就職ができた場合、中国語レベルを大きく伸ばせるでしょう。
こちらで現地採用での就職について書いていますので、読んでみてください。
学習時間と費用
私の場合、拼音の存在も知らず全くの0レベル状態で訪中。
状態①
25歳から勉強を開始 週に1回 2時間 マンツーマン授業を2年間
費用 : 授業70元/h 120元×4.5ヶ月として 1か月で630元 630×24ヶ月
15120元(≒200,000円程度 当時のレート1元≒13円)
時間 : 毎朝早朝出勤して2時間勉強
状態②
中国人の彼女が出来て中国語を話す時間が段違いに増加、現地で2年間付き合う。
状態③
日本人が他にいない工場勤務となり日常会話以上の会話能力が求めらえる環境となる。日本語が話せる中国人同僚もいたものの、いつもは頼れず自力でのコミュニケーション能力の向上が必要であった。約2年半勤務。
結論
年収及び貯蓄に回せる余裕資金という意味では日本勤務の同僚に比べて200~250万円年の得をしています。
私は運よく駐在員になれたので、その影響が大きいですが、その幸運も含めて
語学が収入に与えるプラスの影響は大きいです。これが大企業の社員ともなればなおさら差が開きます。
私の場合、学生時代から中国語を学んだわけではなく突然中国に来たため通常の人との比較は難しいですが、現地に入って嫌でも語学を勉強せざるを得ない環境に身を置いたこと、その中でも日本人の多い現地コミニュ二ティでなく中国人コミュニティに入ったことが自分の中国語力を向上させる大きな原動力になりました。
現地の語学学校で勉強したため授業料は少なく済んでいますが、それなりの時間の勉強を積み重ねてやっと今のレベルに到達しました。その努力が今の駐在員生活に繋がっており、本社勤務と比べて200万円の差が出ているのであれば十分に勉強した努力は報われていると考えています。
中国語が使えても日本国内勤務の場合は、そこまでの給与への繁栄はないと思いますが、グローバル社会が加速する中での語学人材の社内での重要性が増していくことは間違いないですし、今の時代大企業とは言え、いつ業績が傾きリストラされるかもしれない状況の中で、語学スキルがあることで次の仕事が見つけやすいこともバイリンガルの大きなメリットであると思います。