オススメ中国語教材②《初級から中級へ 中国語作文》
私は中国語話者として文法に偏重した勉強方法については肯定的ではありませんが、
それでもそれなりには文法も勉強してきました。
今回はこれまでの中国語学習経験の中で文法の勉強に一番役立ったと思う教材を紹介します。
「初級から中級へ 中国語作文」 白帝社
《 自分の文法力を確かめられる 》
「特徴」
自分の書きたい内容で中国語作文をするわけではありませんが、
本中に書かれた日本語を中国語に書き換え、答えの中国語文を見て自分の理解度を測れる構成になっています。
文法解説は少なく中国語の文作りに重点を置いている点で、半年以上の中国語学習経験がある初級やそれ以上の中級者にとって、自分の理解していない部分を気付かせてくれる非常に役立つ教材です。
少し内容を後述しますが、この本を使うまで初歩的な内容でも間違って使っていることが多かったですが、色々な誤りに気付くことができました。
一般的な文法解説の教科書では、覚えたかの確認作文が少しついてはいるものの、
正しく使えるかを確認する多量の作文はしないので、間違ったまま覚えてしまうものです。
この教材で気づける使い方の間違いHSKなどの試験にも役立ちます。
因みにこの本は日本居住歴20年の上海人で、普通に会話をしていても中国人だと発覚しない超特級レベルの日本語能力を持つ中国語教師から推奨を受けた知ったものです。
「内容紹介」
「私の気づきの例」
①日本語文:彼の背は高く、私の背は低い。
↓
私の回答:他的个子很高,我很矮。 ⇒ 正解:他的个子高,我的矮。
解説:ここでは「很」は入れません、どうしてでしょうか。
「対比」は很など程度を表す語を入れないのです。
※注意点
この教材は良い気づきを与えてくれますが、解説はありません。
そのためどうして間違っているのか教えてくれる人がいないと間違いの理由が分からず勉強が止まってしまいます。その部分だけ注意してもらえれば非常に良い教材です。