副業から起業へ! 中国人の副業から学ぶこと!
日本ではここ5年ほどで副業が流行になっていますが、
中国ではかなり以前から多くの中国人が副業をしていました。
中国人は副業というより将来的な起業を目指し常に可能性を探っているのです。
中国人はどんな副業をするのか?
一般的なサラリーマンで本業の給料にプラスアルファで稼ぎたい人は衣類の販売などをしていいることが多いですが、稼いでいる副業中国人は会社員であると同時に自分の法人を持っています。
中国では本業以外に自分の法人を作ったからといって、住民税などから本業に発覚することもなく、元々日本のように本業の会社に対する忠誠心はありませんから多くの中国人が自分の法人を持っています。
特に最近多いのは「本業の会社で製造している製品を自分の法人を通して最終ユーザに販売する」というものです。
日本人からすると「そんなことしていいの?」と首をかしげることですが、中国では多いです。
分かりやすく例えを挙げると、Aさんはオフィス用品を製造するメーカーに勤めているとします。そのメーカーから自分の会社である商社にオフィス用品を販売し、自分の会社の利益を乗せた上でお客さんに販売するのです。
もしAさんの法人が入らなければ中間マージンがなくなり、メーカーはもっと高く売れたかもしれませんし、最終ユーザからすればもっと安く買えたかもしれません。
但し中国人に言わせれば、「最終ユーザはもともと決まっていた予算内で購入できているのだし、誰も損はしていないから問題ない」と言って正当化するのです。
また日本と違い大都市でなければ公務員も副業が可能なので、公務員の職務上で得た企業の投資情報などをもとに自分の法人からその企業が必要とする設備を販売するなど、信じられない話も普通に行われています。もちろん合法です。
日本人も学ぶべき点がある
私も本業の製品を個人の法人を通して販売して中間マージンを得ることや、公務員の地位を利用するのはには反対の立場です。
ただし、多くの中国人のように「会社員をしている間に同時進行で自分のビジネスを始め、将来の独立に備える」という考え方は日本人も見習っていいのではないでしょうか。
中国から日本を見ると日本人独自の保守的な考え方もあるとは言え、日本は起業のハードルが非常に高いと環境にあると思います。
まず多くの会社が社内規定で副業を禁じていることから始まり、副業が発覚しやすい税制、
残業が多過ぎて帰宅後に起業準備をする時間がとりにくいなど問題が山積しています。
どこの国であれ、国が発展途上であれば国民の多くがよりよい生活を目指して果敢に挑戦します、この過程で多くの起業家が生まれて社会に企業が増えていき、
社会に多くの雇用がもたらされ国が経済が活性化していきます。
ただ国が発展すればするほど、人々の生活は豊かになり物が溢れてくるため向上心やリスクを冒して挑戦する人が減っていくのは仕方ない部分ではあります。
そういう意味では日本は十分に発展しており、途上国の人々に比べ起業家が生まれにくい環境にあるのかもしれません。
ただ、どんな背景があれ起業家が生まれない国は衰退する国とも考えられるのではないでしょうか。
国が経済力を高めるのは企業の力であり、政府ではありません。
不況時に政府により一時的な公共投資が行われますが、それは一時的なものに過ぎず何のイノベーションも起こさなければ国の借金を積み上げるだけの対策に過ぎません。
中国人は誰しもが「いづれ一国の主になってやる」と思っていますし、
企業のサラリーマンであることよりも、規模が小さくても自分の会社を持つことを認める
文化があります。
中国人の平均所得が日本人よりはまだまだ低く、
会社員をしていては一生貧乏人から脱出できないという社会的背景が日本人とは違うとはいえ、
少なくとも日本人は中国人の起業やより豊かになろうする意欲は学んでもよいのではないかと思います。
副業が社会に与える意義、そして副業から起業へ
「収入は増やしたいが起業はリスクが大きすぎる」は万国共通です。
ただ私はより多くの人が副業で収入を得ることで、自分の人生を会社だけに委ねない経済力を身に着け、
副業をいづれ本業を超える事業に育てる意気込みで起業を目指すことが、
一人一人の豊かさを向上させ、ひいては国の経済力を高めることに繋がると考えています。
ここからは副業や起業が社会に与える良い影響・価値の点から話をしていきたいと思います。
皆さんは「起業家や社長」という人間に対してどういうイメージを持っていますか?
「金儲けばかり考えている拝金主義者」でしょうか?
「社員をこき使い自分は楽をしてもうけている人」でしょうか?
また「お金を儲ける」という事に対してどういうイメージを持っていますか?
「お金儲け=汚い」イメージがあるのではないでしょうか?
汗を流して労働に対して相当なお給料を頂くのが美しい生き方だと考えていないでしょうか。
残念ながら日本人には金儲けをさげすむ文化があると思います。
社長や企業がお金という対価を得られるのは「それ相当の価値を世界に提供した」ことに対する結果です。
世界の時価総額上位を占めるアップル・Amazon・マイクロソフト・フェイスブックなどの企業は
企業が提供するサービスや製品で人々の利便性を向上し、不便を解決したり、人々がより喜ぶ価値
を与えたのです。
・アップルのスマートフォンが表れてから、携帯がまるでパソコンのように進化しました。
・Amazonのお陰でどんな本も物も家にいながら買えるようになりました。
・マイクロソフトのお陰でビジネスやあらゆる世界の利便性が高まり、
・フェイスブックのお陰で世界中の人々が繋がりあえるようになったのです。
これから会社の創業者が世界に新しい価値を与え世界中の人々を助けた結果がお金として返ってきたのです、
これは決してさげずまれる行いではありません、世界から尊敬を集めてしかるべき行いなのです。
少しアメリカ映画のヒーローの話をしますが、アイアンマンもバットマンもサンダーバードも実業家です。
アメリカは政府や軍が主体となって世界をよくするのではなく、実業家が施設団体が世の中を良くするために行動することがカッコいいという価値観が確立されています。
ところが日本は国が警察官や昔のお奉行様がヒーローです、あくまで公人がヒーローなのです。
これが意味するのは、アメリカでは起業家は社会に新しい価値を与えて社会を進化させており、
雇用を作り出している存在であり、人々が起業家を尊敬する文化が根付いているということです。
また多くの起業家が多額の寄付や投資活動を通して儲けたお金を社会に還元しています。
これに対し日本人には清貧の思想が根付いており、精神的な豊かさと経済的な豊かさは両立しないという
考えにおかされていると感じます。
今日からは皆さんに考えてを変えてもらいたいと思っています。
経済という視点で見たときに、世界中の一人一人がただ生きているだけで価値があるのです。
例え貴方が赤ちゃんであっても世界に貢献しています。何故なら赤ちゃんがいることによって成り立っている
会社や産業が沢山あるからです。
貴方が特に何も気にせず購入するコーラ1本にも、その1本のコーラがあなたの手元にくるまでに多くの人が関わっており多くの経済的な循環を生み出しています。
このようなより大きな視点でみたときに、例え小さな副業であれ少なからず社会に価値を生み出しており、
そこから進化して起業となれば、より大きな価値を生み出すことになります。
貴方の副業が社会のよりよい経済循環に繋がっていくのです。
そういう意味でも日本人はもっと多くのより社会の構築を目指して起業するべきだし、
より多くの人が声を挙げて起業しやすい環境を整えるべきだと思うのです。
私もこれから中国経験と中国人の意欲を見習って、より社会に貢献できる自分になっていきたいと思っています!!
国の力とは経済力であり、経済力を担うのは企業です。
国が副業や起業がしやすい体制を整え、国民一人一人が経済的利益を上げられるシステム構築をすることが国の仕事だと感じています。