伸びる業界で中国語を生かす

好景気が長く続いてきましたが、昨年末より中国を発端にした不況の気配が世界を不安にさせております。これから中国語を学ぼうとしている人も中国の景気が日本の「失われた20年」のようになれば中国語を勉強しても良い職を得る機会得られにくくなると心配しているのではないでしょうか。

私は現在は中国語能力のお蔭で駐在員として中国ビジネスに関われておりますが、

仮に中国大不況が来れば私の人材としての価値が下がるといった心配はあります。

ただ、仮に今での20年近く続いてきた中国の急成長が終わるにしても、中国が多大な人工をかかえる市場であることに変わりはありませんし、みなさんには是非伸びる業界を研究・分析してもらいたいと思います。

これは中国ビジネス以外でも共通ですが、

成長する・成長している業界を選んで働くということが何よりも大事

先にカメラのフィルム企業の話をさせてもらいましょう。

デジタルカメラが売れだす前までカメラはフィルムを使っており、フィルムと言えば「富士フィルムとコダック」がありました。私が中国に来たばかりの時は町中に富士フィルムとコダックの販売店がありましたが、暫くして全店閉店しました。

デジカメに取って代わられ、誰もフィルムを買わなくなったからです。

今ではデジカメさえもスマホに取って代わられています。

仮にAさんが超優秀な営業であったとしても、Aさんにフィルムを売らせたら売上は期待できません。もう一人のBさんは営業としてあまり優秀とは言えないですが、今伸びている業界の製品を売らせればAさんを大きく超える売上を残せるでしょう。

これは多少極端な例ですが、大事なことは「あなたの既存業界における専門性・技術力の高さより、あまり知識のない業界でも伸びている業界に入ることが大事だということ」です。

まだ学生の人は、将来の仕事は伸びる業界か伸びない業界かを良く検討して選ぶことをおすすめします。

また既に社会人とし経験がある人でも、自分の業界の成長性をよく見極め、自分の業界がこれから沈みゆく業界なのであれば、早めに業界を変えることをお勧めします。

今いる業界は沈みゆくのみ              ⇔   伸びる業界は将来的に伸びる

(業界未経験による一時的な停滞はある)

    

 

中国に関わるビジネスで伸びる業界を選ぶ

中国の話に戻りますが、中国ビジネスでも業界を選ぶことが非常に大事です。

メディアなどで情報を集め、経済動向に気を配るべきでしょう。

世界三大投資家の一人である「ジム・ロジャース」最近出版した書籍

「お金の流れで読む日本と世界の未来」のなかで、

日本で伸びる業界は「観光」・「農業」・「教育」だと明言しています。

この中で我々中国語人材と最も関係が強いのは「観光」です。

ジム・ロジャースは東京オリンピック後も日本のインバウンド明るい投資先だと考えています。

インバウンドと言うとツーリズム・ホテル業界だと思われるでしょうが、外国人観光客が購入するものであればあらゆる産業が関連するため多くのチャンスが広がっています。

 

業界に特化した中国語学習

会社や業界によって使う業界用語が変わってくるため、自分の目指す業界を決めたら関連する語彙や専門用語を覚える必要がありますが、これから中国語を勉強する人や今勉強している人は業界用語にあまりこだわる必要はありません。

まずは基礎的な勉強をしっかりやって一般的なビジネス場面で話せる中級レベルを目指してください。語学は中級者になれれば、あとはそこからの派生になるため、業界用語などは仕事をしならば覚えていけばよいです。中級レベルの中国語力を持ち業界で2~3年働きながら専門用語を覚えていけば自然と身についていきます。

まだその業界に入っていない中では実際にどのような言葉が使われるか分かりませんし、

日常的に使う機会に恵まれる環境にいないと語学力の向上は難しいと言えます。

今後また別のページを作って紹介しますが、私は「今医療インバウンド」に注目しています。

ips細胞で有名な山中教授の発見から再生医療の研究が急速に進んでおり、今までになかった医療技術として今後の伸びが大きく期待できることと、中国の医療機関が十分な医療を提供できないことが重なり、距離的に近い日本に人間ドックや治療目的で訪れる中国人が増えているからです。

現在日本の多くの医療機関では外国人患者が増えていますが、対応できる語学環境は整えられていませんが、これから多くの医療通訳人材が必要になるのは間違いありません。

 

皆さんもぜひご自身で世界や中国の経済情勢を勉強して、せっかく勉強する中国語を生かしやすい仕事を見つけてください。

 

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