じーどんのプロフィール

《 略歴 》

1980年代生まれ メーカーの営業職  中国在住


≪ 中国経歴 ≫

大学卒業後ほどなく中国語は全くのゼロの状態で北京近郊の都市で現地採用で就職し4年半勤務。

日本で転職活動を行い現地採用から駐在員に! メーカーの営業職として上海駐在中。

TECCスコア:807点

≪ ブログの目的 ≫

中国現地での勤務経験が10年あり、中国語と中国ビジネス習慣を学んだ経験を生かして、中国語の勉強方法と中国語を生かしたキャリア形成についてお伝えします。

2019年は米中貿易戦争が話題になりましたが、これも中国語の影響力が大きくなっている証です。

2020年も中国ビジネスに注目です!!

 

≪ なぜ中国?  中国の成長力と中国語需要の伸び≫

長い人生のキャリア選択のなかで中国ビジネスを理解し、中国語をスキルの一つとして学ぶことは、

中国の成長性の点から優位なキャリア形成に繋がると考えています。

私が中国に渡航した2007年にはメディアで今ほど中国に関わる報道はありませんでしたし、

中国がここまで経済力や国際社会での発言力をつけるとは思われていませんでした。

今では毎日のように米中貿易戦争を始めとして中国関連のニュースが報道されており、

中国は工場から巨大な市場へと変化を遂げました。

今現在米中の貿易戦争の真っただ中であり、今後の中国の将来性を短絡的に考えれば「今中国はアメリカに狙われているから、

今後中国の経済成長は止まる。今度ファーウェイのような中国の大手企業の業績は落ちていく」と考えられるかもしれませんが、

冷静に「なぜアメリカは中国企業を攻撃するのか」と分析すれば、

その答えは「力をつけてきており今後も伸びる脅威になりうる」ためです。

伸びているし、アメリカがその力を認めていることの裏っ返しなのです。

 

これはある意味で株と同じだと思います。不況が来ると株価が下がりますが、

短絡的思考の人は市場が下がり出すと焦って売却し損をします。

冷静に長期目線で考えられる人は「不況=バーゲンセール」だと考えて不況時には売却せず、不況時に買い増しします。

貿易戦争はアメリカが中国の成長を認めている大きな証拠であり、仮に貿易戦争によって一時的に中国企業の業績が下がったとしたら、

その時は中国企業への投資のタイミングかもしれませんし、中国企業に製品を販売している日系企業としては、

将来的にも売り上げを伸ばすチャンスなのではないかと考えてよいと思います。

中国はいづれアメリカの経済規模を超えると言われていますが、実際に中国の大手「バイドゥ・アリババ・テンセント」

はアメリカのGAFAを超えるスピードで成長していますし、

それに伴って日本国内でも中国ビジネスを理解している人材の価値は上がりますし、

中国語力がより評価される時代になると考えています。

関連記事:(ジム・ロジャース自動翻訳技術が進歩しても語学力の優位性は変わらないと述べています。)

 

特に日本の今の若い世代では海外に出ようとする人材は少なく、語学力の強い人材に欠ける日本の状況にあり、

中国ビジネスに関わっていくことや中国語力を伸ばすことは、長い人生のキャリア形成に役立つと思い、

中国ビジネスをお勧めしています。

今まさに中国語スキルが日の目を浴びる時代が来ているのです!

 

《 自分の努力よりも業界の伸びが何より大切 》

これから何かスキルを選択しようとする時、或いは就職先を選ぼうとする時、大切なのはなんだと思いますか?

それは、そのスキルを使う仕事の業界の成長性であり就職先の企業の成長性です。

こちらの「伸びる業界で中国語を生かす」記事で詳しく書いていますが、

例えばデジカメの販売が急速に伸びている時期にフィルムを製造する富士フィルムやコダックに就職しても

苦しい生活しか待っていません。

日々世界の動きを読み取り、少なくとも衰退する傾向にある業界からは距離を置くことが大切です。

今で言えばペーパーレス化が一層進む中でプリンターを製造する会社に就職しても明るい未来は見れないのです。

プリンター企業を選ぶのであれば3Dプリンターを選ぶべきです。

ですからあなたが中国語の取得を目指すのであれば、その前にまず中国や中国企業の成長性や中国語の需要の増減について調べ、

中国語スキルの優位性を確認しておかなければなりません。

 

《 中国語が優位な理由 》

《 競争が少ない 》

日本人は語学力のある人材が少ないですが、話せるとしても大半が英語です。

増加する中国語需要に対する供給が追い付いていませんし、今後も多くの需要が見込めます。

 《 日本に進出する中国企業の増加 / インバウンド需要の増加 》

ニュースでもファーウェイ等の中国系大企業の好待遇が世間を驚かせていますが、今後益々日本に進出してくる中国企業が増えていきます。

政府の予想よりもだいぶ早く年間旅行者数が2800万人を突破し、インバウンド関連の市場がにぎわっていますが、

その内25%が中国人旅行者です!更に中国語の通じる台湾・香港を含めれば約50%が中華圏からの旅行者になります。

《 海外進出する日本企業の中で中国が圧倒的に多い 》

尖閣諸島などの問題や労働コストの高まりを受けて東南アジアに拠点を移す企業が増えていますが、

それでも2016年実績で海外進出企業の拠点45%が中国であり、割合で1番多い国となっています。

今後も小売業の進出が期待されるため、この地位は簡単には崩れないと予測されます。

 

必ずしも中国語の上級者を目指す必要はない!

「語学の修得には多大な時間がかかる」・「ちょっとやそっと勉強しても意味がない」などと考え勉強を諦めている方がいると思いますが、必ずしも上級者になることやスラスラ会話ができることを目指す必要はありません。

どんなレベルであれ語学レベルに応じた意味・効果があります。

《 初級者でもこんなに役に立つ 》

① お客さんや代理店さんと紹介や簡単な自己紹介ができる。

これだけのレベルでも中国人としては自国の言語を勉強してくれている姿勢に好印象を抱きます。

逆に何年もビジネスパートナーとして一緒に働いているのにずっと全く話せない状態ではリスペクトされず友好関係が築きにくいです。

 

② 「多少聞き取れる」ということが、騙そうとしている中国人に対する予防措置になります。

場合によっては悪意を持って近づいてくる輩もいますが、こちらが多少分かることで被害を防げます。

これは例えば「タクシーで遠回りされる」などいったよくあるシチュエーションでも役立ちます。タクシーの運転手に聞いたことがありますが、全く言葉が話せない外国人が「一番のエサ」だそうです。

 

③ 通訳を介して意思疎通を図る場合、通訳が自分の言いたいことを間違わずに伝えられているかがなんとなくわかります。

また間違った通訳をしている場合にそれに気づいて修正することが可能です。また通訳を使ったことがない方には分かりにくいでしょうが、通訳が話す言葉の意味は通訳自身の性格が大きく影響します。

例えば気弱な通訳であれば、日本で「この契約は破棄だ」と言ったとしても「この契約については部分的に改善をしてから締結します」と言ってしまうかもしれません。自分が話せなくても通訳の伝えた中国のニュアンスをなんとなくでも感じ取れることは大切です。

④「日常会話ができる」レベルになることで通訳なしで会話が出来れば

友人になることができます。ここで言う友人とは日本語的に言う親しい中とまではいきませんが、2人だけで話すことが互いの友人関係を強めます。

これがビジネスを始める上での基礎となります。

 

《 中級者までいけばこうなれる 》

①普段頻繁に会う代理店などのパートナーであれば、例え自分の発音が上手でなくても言いたいことを理解してくれるため

通訳なしで意思疎通か可能になります。初めて話すお客さんとの会話は難しいかもしれませんが、パートナーがフォローしてくれれば問題解決です。

そうなると中国人と二人だけで食事に行きことができるし、一緒に出張にも行けます。

これが個人的な友好関係を強めます。ビジネス上ではあくまで自社の商品に優位性があり、パートナーの立場からして会社の儲けに繋がることが必要ではありますが、中国で特に個人間の信頼関係が物を言います。日本人は取引先とは仕事上だけでの付き合いですが、中国では必ずしも企業対企業で付き合っているわけではなく、個人間の信用で付き合いを決めます。

そのため会社を辞めた後でも連絡が続くことが多いです。

《 達成レベルの目標を立てて取り組む 》

貴方がまだ10代・20代であれば大いに上級者を目指すべきだと思いますが、

既に30代後半以上であれば日頃の業務内容を鑑みて必要であり且つ達成可能な目標までの到達を目指せばよいと思います。

 

勉強を始めるにあたってアドバイス

・ 中学校から学校で勉強した英語の勉強法では上達しない!

・とにかくひたすら聞く、聞きなれたら話す!「読む・書く」はしない!

皆さん久しく英語の勉強から遠ざかっていると思いますが、中学・高校時代の授業の内容を思い返してみてください。

それは「単語を目で見ながら書いて覚え、各単語の品詞を覚えて文の並べ方を覚えいくというものだったのではないで

しょうか。それに加えて先生の説明は全て日本語でした。

正しい語学の勉強法

「聴いて覚える」のが語学の正しい覚え方です。

人間の脳は書いて覚えた語彙/目で見て覚えた語彙を聴いても耳は反応できません。

ですので試験勉強のような文法をいくら学んでも外人に話しかけられても聞き取れないのです。

なぜなら1つの意味を表していても目で得た情報と耳で得た情報はあくまで違うものであるからです。

以前日本語教師をしていましたが、語学試験のために文法の勉強ばかりしている学生は

私が何か話しかけても聞き取れませんでした。何故なら普段の勉強で聴いていないからです。

逆に日本のアニメや漫画ばかりみて試験勉強をしない学生の方が会話が通じることが多かったのです。

具体的に勉強で使う教科書については後述しますが、シチュエーションが設定されている教科書で必ず音声教材がついている教科書を選んでください。

管理人の強み

北京近郊に渡航した頃は日本語教師として日本語学校で中国人学生に日本語を教えていました。

その後一般企業で中国営業に携わる中でビジネス中国語力を磨いていきましたが、

語学を教える立場と勉強する立場の双方の経験を生かして、読者の皆さんのお役に立てる情報を提供していきたいと思います。

また最終的にはこのブログを通じて多くの人に中国人と関わってもらい、

中国の良さ・中国人の良い部分にも触れてもらい皆さん個人の友好の輪が広がることを願っています。

 

中国人の考え方

自由で堅苦しくなく気を遣いすぎないストレスを生みにくい社会

日本人はいつも他人にどう見られるかを気にし、相手への配慮や迷惑をかけないことに気を遣っています。

それは日本人の良さではあるのですが、行き過ぎるとすごく疲れるし、

日本人はもともと細かいことに気を配ることが習慣づいています。

中国人は他人が何をしようと気にしないし、どうこう言いません。

たぶん世界的では日本が少し特殊なのでしょう。

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《 礼儀作法・敬語 》

日本語には敬語がありますが、中国語にはあまりありません(英語に近い)

また日本人は会釈をしますが、中国人は握手。

日本人と別れるときは「失礼します」、中国人は笑顔で「バイバイ」

いつからかこれがすごく心地よく感じるようになりました、

日本人はまず礼節あってすべてが始まりますが、

その礼節が互いの距離を生み出してしまい、関係が深まりにくいような気がします。

反面中国人はすごくフレンドリーで親しみやすいです。

⇒妻がユニクロが買い物をしている時、隣で服を選んでいたおばちゃんが「この服私に似合うかね~」と妻に話しかけてきます。もちろん妻が店員でないことはおばちゃんもわかっています。ただ誰もが初対面であるうことを気にせず気兼ねなく話しかけてきます。そこになぜか温かさを感じるものです。

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トライ&エラー精神でなんでも始めやすい

特に仕事をしていて感じるのですが、中国人はちょっと考えてよいアイディアだと思ったら行動します。

あまり入念に考える前に行動するので、途中でつまづく事も多いのですが、まずは挑戦します。

対して日本人はあるアイディアが思い浮かんでも直ぐに行動しません。そのアイディアを行動に移す前に色々と考えだし、成功の可能性やリスクについて延々と検討します。検討しているうちに様々な懸念事項が溢れてきて怖くなり結局何をせずに現状維持で終わります。

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例①

最近中国で流行りの「レンタサイクル」をご存知でしょうか?

2016年に設置されましたが、開始前に規制が何もなかったので町の歩道に自転車が溢れてしまい、

場所によっては自転車が山積みになっているところもあります。

あらかじめ駐車禁止地区を定めたり数量制限をするなり考えたうえで始めればもう少し状況は良かったかもしれません。

例②

ほんの5年10年前まで中国に新幹線は通っていなかったのに、今では地方都市を含めあらゆる場所に新幹線が通るようになりました。

この広大な中国でよくぞここまで早く新幹線網を完成させてたと感心します。

ただ早い分あまり考えていないなぁ~と思うこともあります。日本の場合グリーン席を購入したらホームでも改札に降りる階段から近い場所にグリーン席が設定していますが、中国ではグリーン席などかまわず一番遠い1号車や最終車両まで歩かせます。

たぶん細かいところは考えていなかったのでしょうね。。。

残業を好まず定時で帰るため仕事漬けになる必要がない

古い考えではありますが、日本人は会社を自分の将来を長きにわたって託しお世話になる重要な存在だと考えています。

転職が当たり前にのご時世になりましたが、それでも中国人ほど簡単に仕事を辞めません。

中国ではこのような考えはなくあくまで今自分が仕事をしている場所というだけに過ぎません。

年齢が高くなると転職がしにくくなるのは日本と一緒ですが、自殺してしまうほどの大きなストレスを抱えたまま勤め続けるような

人はまずいません。

ここ数年で日本に法人を設立する大手中国企業が増えています。今後は外資系企業の選択肢に中国企業も入ってくることでしょう。

意外に思うかもしれませんが、中国企業であればかなりホワイトな労働環境で働ける可能性が大きいです。

互いの理解がよい関係と経済の発展を生む

尖閣諸島の国有化を発端に反日が爆発した2012年から日本人の中国人に対する印象を急激に悪くなり、それはいまでも回復していないと言えるでしょうか。

中国人の訪日旅行客数がかなりの成長を続けており、都市部ではあれば中国人を見かける機会はだいぶ増えたと思いますが、その行動を見て心のどこかで下に見ている気持ちがあるのではないでしょうか。

日本人は格差を嫌いますし、経済面や教育・素養でも日本人に大きな違いはありません、

但し中国では人により大きな違いがあるのです。正直に言えば私も田舎から出てきて大声でおしゃべりを続ける色黒の中国人は好きになれません。ただ中国には素養もあり能力も高く旅行で日本を訪れる際にもしっかりと事前に日本の習慣を勉強してくるような優秀で魅力的な人物も数多くいるのです。

日中は政治面でも過去の歴史のことで大きな火種を抱えていますし、それはこれからも解決しにくいでしょう。

但し個人間での友好や理解の促進、経済活動の活発化はそう難しいことではないと思います。

皆さんも偏見を持たずに色々な中国人と関係を構築してみて頂ければと思っております、

きっとお互いに学ぶことがあると思います。