中国人庶民の懸念 ①家の購入 ②医療 ③競争社会

始めて中国に行った2007年に比べると日本での中国関連のニュースが著しく増えており、また国際的な舞台での中国の発言力が増していることを強く感じます。また同時に中国人庶民の所得も徐々に上がってきておりますが中国人には大きく分けて3つの懸念を抱いていると思います。

①不動産価格の高騰

中国では年々不動産価格が上昇しており、2018年現在上海では50,000元~80,000元/m2します。

⇒仮に65,000元/m2の場所で75m2の家を買うなら4,875,000元(≒8300万円)。

共働きとはいえ日本より給与が少ない中で既に一般のサラリーマンでは買えない水準に達しています。

中国では結婚するための前提条件として自宅(賃貸不可)と車を用意する必要があります。(これがないと女性が嫁に来ない)家は結婚する男性の両親が子供に買い与えるのが中国の習慣ですが、所得との乖離が大きすぎて、今後家を買えない世帯が多数出現することでしょう。

不動産価格は政府が主導してコントロールしているので、過剰な高騰は抑制することができるし日本のような急激な暴落は起こらないといわれていますが、不動産価格は社会不安を引き起こす要因の1つになっています。

政府主導で引き下げればよいと考えられますが、国にとっては不動産売買における税収も大きいため簡単に下げるわけにはいかないようです。

②高額な医療費

中国では親族の病気が一家を経済的破綻に追い込むことが多々あります。

昔中国人の彼女が親知らずを抜きましたが、歯科医療費は1000元(≒17,000円)でしたが、当時の彼女の月給は2000元でした。

国からの補助は無し。親知らず一本を抜くだけで月給の半分が無くなってしまうのです。

彼女は親族が入院していた経験もあり、「中国は病気ができない国」としきりに言っていました。

これは「病気になったら人生終わり(破産)」ということを言っているのです。

これが親知らずではなく癌などの重病だった場合、金銭面でどうなるかはたやすく想像できると思います。

③競争社会

中国の人口の多さはご存知の通りですが、貧富の差も激しくそれにより子供時代から学業に対するプレッシャーが非常に高いです。

上海のような大都市でそこそこの企業に就職すれば将来にわたって比較的安定した収入を得れることができますが、当然皆がそこそこの企業に就職できるわけではなく、大学を卒業しても警備員の仕事にしかありつけない庶民をたくさんいます。中国ではマンションやビルなどあらゆる建築物に警備員が常駐していますが、20代の若者も多く「なんでこんな仕事しているか?」と思ってしまいますが、大学を出ても必ずしもホワイトカラーになれるわけではないのです。

警備員となれば2交代制で1日12時間労働、休みは週0で基本休み無しの会社ばかりです。給料も都市部であっても3,000~4,000元程度でしょう。ホワイトカラーで10,000元もらう人とは人生の質に大きな差がでます。

中国人は非常に現実的なので、子供も幼いうちから社会の現実を感じ取っていきますし、学業の良しあしがその後の人生に大きな影響を与えることを親が教育するのです。

日本でも良い成績ととって大企業に入社することで所得が増えますが、給料の差や社会的地位の差が中国ほど大きくはありません。

 

 

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