おすすめ本「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」 by北野 唯我

自分がより成長する可能性の高い環境の中で中国語を使い中国に関わるキャリアを築いていくために、仮にそのつもりがなくても転職情報に関心を持つことは大切だと思います。 今回は転職に関するアドバイス著作の中から特によいと感じた本を紹介させて頂きます。

多くの転職情報本は面接や履歴書をどう書くか、

転職に成功するためのコツを書いていることが多いですが、

この本は会社の選び方に主眼を置いて「伸びる業界で働く」ことを推奨しており、

なぜ伸びる業界でなければならないのかを解説しています。

また未だに残る古い日本の悪習である「転職は裏切り者のすること」といった概念を捨て去り、

誰もがいつでも会社を変われる社会を作ることが、よりよい社会の形成に役立つと書かれています。

「いくら努力しても、そもそも働く産業を間違えたら給料は上がらない」

 ウエディング業界や飲食業界では30代でも年収350万円しかもらえませんが、

金融業界なら20代でも年収2000万円もらえます。

これはウエディング業界で働く人の能力が金融業界で働く人に劣るわけではなく、業界の生産性によるものであり、その業界で働く一人一人が生み出す利益が大きければ従業員の給料にも跳ね返ってくるということです。業界の粗利の高さががすなわち賃金の高さに繋がるのです。

すなわちここで言う業界の生産性の悪い業界で働いていては、

いくら努力しても給料は上がらないのです。


《 伸びている産業で働け! 》

伸びている産業で働くということは、上りのエスカレーターに乗っているようなもので、

自分が何もしなくても勝手に上に上がっていく。

衰退している産業で働くと下りのエスカレーターに乗りながら駆け上がらなければならない。

これは非常に疲弊する。

例えば、デジタルカメラが開発されて以降フィルムカメラの販売は急減し、

それに伴いフイルムの販売も急減し、大手フィルム会社のコダックは倒産しました。

(富士フィルムはメイン事業を医療・美容に転換して成長を遂げました)

仮に当時のあなたが営業のエースであったとしても、社会全体で必要性のなくなったフィルムを販売していたら決して良い成績は納められず縮小する市場の中でもがきながら、少しづつ後退していくしかないのです。

逆にあなたが営業としてそこそこの能力しかなくても、例えば今現在キャッシュレス決済の「paypay」

に勤めていたら、社会全体がキャッシュレスへの転換が進もうとしている時代であり、

容易に売り込むことができるでしょう。

また今はプログラミング技術を持った人材が不足していると言われていますが、プログラミングは100年前には存在しなかったのです。

みなさんの社会人人生が50年として、どんな大企業に勤めていてもその業界や技術が50年もの超長期に渡って好業績を維持することはあり得ません。

常に社会の変化に気を配り、次に伸びる業界が何かを考えながら働くことが重要であることは非常に賛同するところです。

《 一つの会社でゼネラリストになる時代は終わる 》

別の書籍と関連しますが、著名な書籍の中で長寿命化と働き方について指南されているので少し紹介します。

今は人生80年と言われていますが、今の20代や30代が80歳になる50年後は人の平均寿命は100歳まで伸びていることでしょう。その中で誰もが80歳まで働く社会が間もなくやってきます。

ロンドン・ビジネススクールの教授「リンダ・グラットン」が著書「ワークシフト」「ライフシフト」の中で述べていますが、

長寿命化に伴い「60歳で引退し10年間のリタイア生活を過ごす」という旧来の人生は変わっていきます。

特に超高齢化社会に突入する日本では十分な年金は期待できず、長寿命化に伴いリタイア生活が長くなると現役時代の貯蓄を少しづつ取り崩して生活するのでさえ、現役時代にかなりの貯蓄を築かない限り難しい状態に陥ります。

長く生きるためには60歳で引退するのではなく、より長く働く必要がありますが、

長く働き続けるためには「無形資産の構築」が大切になります。

 無形資産とは価値あるスキルの生涯学習、メンタリングやコーチングに寄与するような自分のプラスになる人間関係の維持、そして会社や組織に頼らない自分自身の評判」を指します。

 常に次の時代を見越して新たなスキルを学習し、

社会の変化に適応していく必要があるのです。

 

「いつでも転職できる」の確信を持った人だけが自由になれる

「いつでも転職できる」=「生き方を自由に選べる」

転職は簡単にはできないと思っていると、嫌な上司までも従わないといけませんし、価値のない商品を嫌々営業しないといけないし、望まない転勤や異動に振り回されなければなりません。

全ての人に「いつでも転職できる」と確信できる市場価値があれば嫌な会社は辞めてもいいし、或いはいつでも辞められるということを今の会社との交渉材料にして会社を変えていけばいいのです。

全ての人がいつでも転職できる状態を作ることによって、会社に束縛されない自由な人生を歩むことができるのです。

 

先日HSBCの駐在員アンケート結果の記事を書きましたが、

日本は33か国中の32位でした。

関連記事 HSBCの海外駐在員調査 国の将来が見えるアンケート!! 

この原因は日本のライフワークバランスへの評価が非常に低いことで平均値を

下げているためですが、日本の労働環境は世界から超低評価されておいるのです。

仮にあなたがブラック企業でお金のために日々耐え忍んでいるとします、

中には自殺してしまう方もいます。

でもあなたも今の会社を抜け出し、環境のよい企業に転職できるのであれば人生を悲観的に考える必要はなくなるのです。

「伸びている業界で働いたことがある」だけであなたの価値が高まる

例えば2010年からの5年間はスマホゲームのマーケットが急速に拡大している時期

でした。 この時期にこの業界で働いた経験があれば、それだけで貴重な「技術資産」になります。 何故なら経験者を雇いたいと追随する会社がいくらでもあったからです。

逆にマーケットが縮小している業界で毎年売り上げがジリジリと下がっていると、

負けているのは自社だけでなく競合も利益を減らしています。そんな状況の中で自分の価値を高めて他者に転職することは難しいのです。

 

会社の選び方 2つの視点

①複数のベンチャーが参入し、各社が伸びているサービスに注目

「ベンチャーや投資の動向に注目する。」

ベンチャーは資本や人数では大企業に勝てないため、「世の中の流れに乗る」を

味方にして戦います。そして本当に伸びているマーケットにはいずれ大企業の競合とな

るようなベンチャーが複数います。

具体的な探し方としては、まず「○○業界 ベンチャー」で検索をかけたり、

転職サイトで検索をかけたりして出てきた会社を調べていきます。

設立年度が若い会社があり投資も集まっていれば、

それが「伸びているマーケットに人とお金が集まっている証拠」となります。

⇒これは今で言えばQRコード決済のpaypayやLINE PAYのようなサービスではないで

しょうか。

 

②既存業界の非効率をつくロジックに着目する

こちらは少し難しいですが、「まだ大多数の人が気づいていないが、人から指摘されて

初めてその価値が分かるもの」に真の価値があるということです。

例えば株のように、誰もが価値を認めているサービスを提供している会社の株価は既に高止まりしており、今から買ってももうけることはできません。

ですが世の中がまだ気づいていない隠れた会社を見つければ大儲けすることができます。

優秀な人材は100万人の中で一番を目指しますが、最も優秀な人はいずれ100万人が参加するゲームに一番乗りするのです。

そして「成長する会社の伸びるサービスは必ず業界の非効率を突いてくる」のです。

⇒例えば日本の教育は30年以上ほとんど変わっていませんが、これだけインターネットが普及した社会で毎年同じ授業をする教師がいるとうのは非効率と言えないでしょうか。

「成長する企業は現在の社会の非効率を覆すロジックを持っているのです」

絶対にやってはいけない会社の選び方

”10年前と全く同じサービスを同じ顧客に売っている会社”を選ぶ。

⇒これだけ変化の激しい世の中で、10年前と変わらないものを同じ場所で売っているというのはそれだけ変化がないということであり、今からあなたが入社しても代替可能な存在

にしかなれない。最低10年分は先輩がいるということだから。

 

自分が活躍できるか 『活躍の可能性を見極める』

「転職後に果たして新しい会社で活躍ができるのか?」

これも会社選びの重要な要素であり、

ここを間違えて入社すると転職後に苦しむことになります。

 

《 入社後に活躍できるかどうかを確認するための3つの質問 》

 

①どんな人物を求めていて、どんな活躍を期待しているのか?

 

②今いちばん社内で活躍し、評価されている人はどんな人物か?

 

③自分と同じように中途で入社した人物で、今活躍している人はどんな部署

を経て、どんな業務を担当しているのか?

この3つの質問の回答を聞いて、あなたが入社後に活躍できるイメージを持てたならOK、持てなければ入社は再考したほうがよいでしょう。

 

成長する良いベンチャーを見極める3つのポイント

①競合はどこか?競合も伸びているか?

 ⇒マーケット全体が伸びている場合、各社の成長と同じレベルで市場が成長を

  遂げるため、伸びている市場には成長を追い風にしたいベンチャーが

複数参入してきます。

②現場のメンバーは優秀か?

 ベンチャーの経営陣は優秀であるのが当たり前だが、 他も優秀か?

 ⇒ここは面接で質問しても「優秀だ」としか言われないので、

現場のメンバーとの面談を設定してもらって自分から積極的に質問を行った

方がよい。自分の質問に適格に答えを述べられるなら現場のメンバーも優秀

ということになる。

③同業他社からの評判は悪くないか?

 ⇒必ずしも簡単ではないが、業界に詳しい人からその会社の評判を聞く

 

良い転職エージェントの五か条

①どこがよかったか、入社する上での懸念点もフィードバックしてくれる。

②案件ごとの良し悪しではなく、『自分のキャリアにとってどういう価値があるか』という視点でアドバイスをくれる。

③ 企業に、回答期限の延長や年収の交渉をしてくれる。

④『他に良い求人はないか?」に根気よく付き合ってくれる。

⑤ 社長や役員、人事責任者などに強いパイプがあり、

彼らとの面接を自由にセットできる。

 

中途採用が重視される会社かどうか?

一般的に企業は新卒と中途がバランスよく構成されているはずですが、明らかに一方を優遇している会社というのもあります。

私の勤めている会社も改革のためと称して40代・50代のキャリア人材を幹部候補として

採用していましたが、結局どなたも幹部になることはありませんでした。

新卒入社ないし若い時から自社で勤めている古株が突然入ってきた人物が高い役職に立つことを良しとしないからです。

これを見極めるためにも中途入社の役員の人数を確認することが大切です。

 

著書のなからポイントを絞って紹介しましたが、一般的な転職本にはない視点で書かれており参考になること間違いなしです。

転職を検討中の方、或いは今はそのつもりがない場合でも将来のために一読の価値ありです。

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